ごあいさつ
同窓会会長 野村榮三
山口県立厚狭高等学校同窓会から、一言ご挨拶申し上げます。
本来ならば、総会を開催しご挨拶を申し上げるところです。しかし、新型コロナウィルス感染拡大防止を鑑みて、大変残念ですが今年度は総会・懇親会を中止とさせていただきました。
最初に、7 月に発生した九州豪雨で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
さらに、コロナ禍が重なり大変ご心労のことと拝察いたします。今年度の当番幹事さんは平成 3 年卒の方々ですが、昨年度初めから準備をされました。昨年第 2 回目の理事会(9/26)には、令和 2 年 8 月 15 日(土)に、宇部国際ホテルで開催することを決定し準備を進めましたが、思わぬ事態となり中止としました。
しかし、総会は中止になっても当番期の方々はコロナ禍の現状を自分達の人生、そして同窓会の歴史としても残したいという強い気持ちを持たれ、ホームページ作成という決断をされました。今日まで、今までとは違った面で色々とご苦労されました。そして、今年度の同窓会総会のテーマは、東京オリンピック開催年だったので、ラグビー日本代表の一致団結して頑張ろうというスローガンを引用して「 輪 ~いつまでも ONE TEAM~」の予定でありました。このテーマはコロナ禍に対する思いが凝縮されていると思います。自分自身が感染防止を自覚しながら、お互いに協力するチームになりましょう。世界を繋ぐテーマです。
さて、母校は明治 6 年に当時の厚狭郡の中心であった船木村の地に、兼重慎一翁により船木女児小学が創立され 147 年になり、150 年が目の前に来ています。
女子教育の独立した学校は県内で最初、全国でも 3 番目です。初代の毛利勅子校長先生は、厚狭毛利家第 10 代の元美公の奥様で、「誠実と礼儀」を重んじられました。なお、明治 41年に現在の南校舎の地に移転し新築されました。この時の校名は県立徳基高等女学校です。
一方、旧制県立厚狭中学校は、昭和 16 年に現在の北校舎の地に開校し、すでに 79 年になります。県立ではありますが、当時の厚狭町の誘致です。誘致については、運動場を含む敷地の提供、厚狭駅から直結する通学道路及び厚狭川の架橋等々、地元負担が大変でした。
因に、西側の橋名板は「志んはし」ですが、学を「志さん」の心構えを持って渡って欲しいとの思いが込められているように思われます。
しかし、多くの篤志家の方々や企業のご支援を賜り創設されました。厚狭町への愛着と共に、人財育成の必要性を痛感されてのご支援かと思います。我々は先人の志を忘れないようにしたいと思います。なお、両校は昭和 24 年に統合され、男女共学の現在の「山口県立厚狭高等学校」になりました。
母校の卒業生は 25,595 人ですが県内はもとより全国各地で活躍され、敬意を表し心強く思っています。しかし、少子化の影響で卒業生が減少しています。
また、平成 22 年度から入学生の定員割れが、昨年を除いて続いています。同窓会として、今まで以上に出来る限りの支援をしたいと思いますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
終わりに、来年度の総会・懇親会が開催できることを期待し、皆様のご健勝・ご多幸、そして母校の発展及び同窓会の繁栄をお祈りし、ご挨拶といたします。