校長先生挨拶

ご挨拶

校長 村 山  晋 一

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の厄災に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。このコロナ渦により、令和2年度山口県立厚狭高等学校同窓会総会も中止となりましたが、当番幹事の皆様方の御尽力により、ホームページにおいて同窓会誌に代わる情報発信をされることとなり、私にも挨拶の機会をいただきましたことに感謝いたします。
同窓会の皆様方には、平素から本校教育の推進に物心両面にわたる多大な御支援・御協力を賜っておりますことに、厚くお礼申し上げます。皆様方に見守っていただきながら歴史を重ねてきた厚狭高校は、毛利勅子初代校長が舟木女児小学を創立されて以来、今年で147年目を迎え、節目となる150周年を間近にしているところですが、山口市に新たに多部制定時制高校が開校することを受け、本校定時制商業科は、今年度末を最後に募集停止、来年度入学生が4年間の就学を終えて卒業する令和6年度末に閉科となり、南校舎における県立高校教育の歴史に幕を閉じる予定です。最後まで、より一層の御支援・御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 学校の近況ですが、今年度は、全日制普通科82名、総合家庭科35名、定時制商業科2名の計119名が入学しました。これにより、今年度の全校生徒は、全日制普通科249名、総合家庭科98名、定時制商業科7名の計354名となっています。また、今年3月の全日制卒業生  119名の進路状況は、進学は四年制大学が29名、短期大学が18名、各種専修学校等が42名の合計89名、就職は30名でした。

 本校では、教育目標の達成に向けて、校訓「明日を拓く」のもと、キャリア教育の推進、学習習慣の定着、基本的生活習慣の定着、コミュニケーション能力の育成、意欲と自信の醸成の5つを中・長期目標とするとともに、今年度から、スローガンを昨年度までの「I+1(アイ・プラス・ワン)」から、厚狭小学校・中学校と同じ「誰かのために 何かのために」に変更し、社会や他者との関わりの中で生きている自分を認識し、より良い関係づくりに自ら積極的に取り組む心と態度を、地域ぐるみで育むこととしています。

 昨年度、総合家庭科は、全国高校生クリエイティヴコンテストで全国1位の文部科学大臣賞を2年連続受賞(12年連続で3位以内入賞)するとともに、全国高校生クッキングコンテストで全国2位の銀賞を、全国高校生ホームプロジェクトコンクールで全国3位の実践女子大学賞を受賞するなど、めざましい活躍を見せてくれました。また、普通科・総合家庭科の生徒が協働し、寝太郎かぼちゃ等の厚狭の地場産野菜を活用して開発したレトルト食品「厚狭ごはんのお友」も、今春から地元スーパーやインターネット等で販売を開始し、好評を博しているところです。

 このような中、コロナ渦により、学校は2度に渡って、延べ76日に及ぶ臨時休業を余儀なくされ、5月25日の学校再開後も、実習を伴う授業の制限、文化祭等の行事や部活動大会の中止など、様々な場面で生徒の教育機会が奪われています。夏休みを全日制は16日に、定時制は31日に短縮するとともに、2学期には体育祭や秋の交流会などを実施し、全日制・定時制ともに、様々な体験活動を含めた学習の回復に努めているところです。

 同窓会の皆様方には本校教育の充実、発展のために引き続き御理解、御支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、同窓会のますますの御発展と会員の皆様の御健勝、御活躍をお祈り申し上げ、御挨拶といたします。

令和2年3月以降の主な行事
3/ 1卒業式(3年生徒・保護者のみ)
3/ 2~ 4/ 7臨時休業
4/ 81学期始業式
4/16~ 5/24臨時休業
7/311学期終業式(定)
8/ 71学期終業式(全)
8/242学期始業式(全)
9/ 12学期始業式(定)
9/ 9体育祭(全、無観客開催)
9/11秋の交流会(定)
(以下、本稿執筆時点の2学期の予定)
9/26生活体験発表大会(定)
10/10定時制通信制体育大会(定)
11/13マラソン大会(全)
11/15~18修学旅行(全、検討中)
12/23スポーツマッチ(定)
12/242学期終業式